天神信仰は全国各地に様々な形で継承されていますが、福井におきましては16代藩主松平春嶽公
が広められたと伝えられています。当時、江戸幕府の崇敬を受けていた天神信仰。誕生した子供が
成長するには未だ厳しい時代。学問が重要視され始めた幕末の世。時の福井藩主は将来を担う子供達を思い、
天神様の御神影掛軸を一年の始まりの元旦から初天神の日(25日)までお祀りするように広められたのではないでしょうか。
毎年行われている全国一斉学力テスト・体力テスト共に福井県は上位を納めています。
たくましい福井の子供達に、春嶽公も目を細めていらっしゃることでしょう。
富山県でもお正月に天神様の掛軸をお祀りしています。これは福井の天神様の習慣を、
富山の薬売りが持ちかえって伝えたという説があります。 |